壇ノ浦で亡くなった平家を祀る【赤間神宮】行ってきた!

壇ノ浦で亡くなった平家を祀る【赤間神宮】行ってきた!

壇ノ浦で壇ノ浦の戦いをリアルに感じたら、お次は【赤間神宮】へ。

 

まずはこれを読んでから!

壇ノ浦に行く前に読んでおこう!壇ノ浦の戦い簡単に解説します①

赤間神宮とは

わずか8歳という年齢で壇ノ浦に入水した幼帝安徳天皇を祀る神宮です。
天皇を祀っているわけだから『神宮』なのです。

参道入口

なんとなんとこちらの入口の正面は、海なのです。
この灯籠の間は階段になっていて、海へとつながっています。

この赤間神宮が人ではなく、海からの訪問者を対象に作られていることがわかります。
訪れるのは壇ノ浦の戦いで敗れた霊達。

当時皇室と源氏は幼帝はじめ平家の怨霊化を恐れ海に向けて作られたとか。
写真灯籠の真ん中にある碇は、碇と共に入水した平家大将、平知盛を暗示するものです。

海から上がってきた怨霊は真っ直ぐ神宮に向かい、禊ぎされて海に帰るという構造になってます。

衛生写真で見るとよくわかります。

鳥居

参道から道路を挟んで鳥居があります。
現代的にはこちらが正面と思ってる方も多いでしょう。

けいらん焼き

正月だったので露店が出ており、賑わっていました。
聞いたことない、けいらん焼き。

卵なのか?ふぐなのか?看板だけではよくわかりませんが、カステラドーナツみたいな感じでした。

まるで竜宮城!水天門

鳥居を抜け見えてくるのはまるで竜宮城のような水天門。

これはすごい!綺麗です。
なんとなく竜宮城ぽいのは、海の底に都があると信じた安徳天皇のためかしら・・

うーん、難しい言葉で書いてありますが・・要約すると多分、

寿永4年3月24日、壇ノ浦合戦の時に二位尼(安徳天皇のおばあちゃん)が
「今ぞ知る みもすそ川の おんながれ 波の下にも 都ありとは」と詠んだ歌に対し感慨深く感じた昭憲皇太后(明治天皇の皇后)が
「今も猶 袖こそぬるれ わたつみの 龍の都の みゆき思えば」の返歌を奉納されました。

自分なりの訳ですが、多分「今もなお、海の竜神の都にいるあなた(二位の尼)を思うと、涙で袖を濡らします」との意味かな。
どこにも訳がなかったので詳細はわかりませんが。

では水天門をくぐって本堂へ!

反対側から見た水天門。

こちらも竜宮城?拝殿

目の前に見えるのが「大安殿」

ここからお賽銭するのですが、その向こうに見えるのが「内拝殿」です。
その間には水が張られてて、ここもなんだか竜宮城を感じさせます。

美しい!

御朱印

御朱印ゲット。こちらは天皇を祀っているため菊の御紋が入ってます!

天皇の関係する神宮はやっぱり御朱印が似てますね。シンプル。

 

伊勢神宮の御朱印をチェック!

伊勢神宮正しい歩き方【内宮編】

水天供養塔

こちらは水難に遭われた人の魂を安徳天皇とともに鎮める供養塔。
仏教ぽい。

芳一堂

耳なし芳一!
なんとここ赤間神宮は「耳なし芳一」の舞台でもあるわけですね。

耳なし芳一ってどんなお話?

参考までに。
耳なし芳一は知っていたけど、まさかお化けが平家の亡霊だったとはね~。

平家塚

入水した平家達のお墓です。
お墓というより、供養塔ですかね。
境内の中でも端っこの薄暗い場所にありました。

朱塗りの鮮やかな赤間神宮とはなんだか対照的・・

わかりにくいけど、石に名前が彫られていますね。
冷やかしでは入りにくい雰囲気。

おお~、勉強した名前がちらほら。
平家は本当に実在し源平合戦も本当にあったのだと実感。
しっかりうーとーとーしました。

ちなみに、源平合戦の総大将であり清盛三男の従一位内大臣平宗盛の名前はここにはありません。
入水にビビり泳いでしまい、源氏に捕らえられ義経により斬首となりました。(その辺は記事冒頭の漫画に記載してます)

安徳天皇阿彌陀寺陵

平家塚を過ぎると・・・

「此処は天皇第81代の安徳天皇阿弥陀寺陵です。今から八百年前源平の合戦で壇の浦に御入水の後、御尊体を奉じて御場所が造営され明治維新を経て現在の御陵となりました」

この御陵が今の形に整備されたのは明治になってからということなんですね。
ちなみに、源平合戦の1年後に源頼朝の命にてこの場所に御影堂が建てられています。フォローもちゃんとしてるね。

6歳(数えで8歳)で亡くなられた安徳天皇のお墓。立派!

うーとーとです。

後日、生き残った安徳天皇のお母さん「徳子(清盛の娘)」が、出家し生涯安徳天皇を弔ったそうです。
その名残なのか、現在でも命日の5月3日に下関では安徳天皇を偲ぶお祭りが開催されています。

まとめ

赤間神宮は鮮やかな見た目とは裏腹に、悲しい事実を今に伝える神宮でした。
参道が海から続いてるのを見た時は背筋が凍りました。
人間のためではなく、源平合戦で亡くなった人を祀るための神聖な場所。
竜宮城のような形なのがまた悲しい。

あと、平宗盛のお墓がないのがリアルでしたね!

施設情報

住所 〒750-0003 山口県下関市阿弥陀寺町4-1
電話番号 083-231-4138
拝観時間

[宝物殿]9:00~16:30

料金 [宝物殿]100円
駐車場 普通車50台
公式HP http://www.tiki.ne.jp/~akama-jingu/

公式ホームページが古すぎる・・

 

 

 

 

 

観光レポカテゴリの最新記事