そのうちの一つ、江上天主堂に行ってきました。 潜伏キリシタンの世界遺産はこちらから事前学習しよう!
この漫画を読めばよくわかる!
江上天主堂とは?
江上地区には、1881年に外海(現長崎市)から四家族が移住し、洗礼を受けたといわれている。明治39年に現在地に教会を建設していたが、大正6年3月再建に着手し、翌7年の3月、50坪の教会が完成した。 この江上天主堂は、教会建築の父・鉄川与助氏が手掛けたもので、木造ロマネスク様式の天主堂として最も完成度が高いといわれている。左右対称のシンプルな外観と純白に彩られた板張りの外壁がこの教会の特長である。また、内部はアーチ形の美しい天井、木目塗りの珍しい装節が美しく、価値の高い建築税式であり、平成 14年に県の文化財に指定され、平成20年には国の重要文化財に指定されている。もともと奈留島のこの地区は未開墾で、キリシタンの4家族が移住してこの地を開拓したそうです。
奈留島の平野部はほぼ先住民の仏教徒が占めており、未開地だったこの区域に住まざるを得なかったのでしょうね。
お金もない中、随所に住民が手掛けた装飾が見られ、地元の人に愛された天主堂なんだろうなぁというのが伝わりました。
というか、外観!可愛すぎん!?
場所はこんな感じ 赤字が世界遺産、それ以外は青字で書いてます。
外観
森の中になんかかわいい建物が見える!!! これが世界遺産!江上天主堂。 なんというかわいさ。そしてなんと現役の教会です。
どこが普通と違うかって、屋根に十字架がないのです。
十字架まで準備する資金がなかったそうです。
お金がないから手作り
高床式になっているのは湿気から守るため。設計士さんの計らいで通気口が十字になっています。 横の通気口も全部かわいい十字。
ステンドグラスも準備することができず、近隣住民たちが手書きでガラスに花の絵を描いたそうです。 中に入れなかったので外からちらっと撮影することしかできませんでしたが・・
わかりますか?ちょっと消えかけてますね。 ドアの木目も手書きです 木目に木目が書かれているのがわかります。
こうした工夫で豪華に見せていたのかな。
こんなアットホームな教会見たことありません。 教会の背後には十字があります。上の方。 天気がいいと十字の切れ目から日が差して浮かび上がるそうです。
これは見たい!
曇ってて残念すぎる!
内装
木造建築でアーチになってる!素敵!!この頃建てられた天主堂はどこもこの様式が多いですね。
コロナ禍で入ることができず超超残念でした・・・(´;ω;`)
感想
ツアーで参加したのでしっかり歴史をお勉強できました。 ガイドがいるといいよね~史跡の観光は絶対ガイドつけるがいいです。 歴史の切なさを感じた後だと、彼岸花もどこかさみし気に感じてしまいます。 黄色の彼岸花。珍しいです。
田舎の山のほとり、海のそばの教会でひっそりと信仰を行っていたんでしょうね。
世界遺産になり観光客が増えて地元の人はいい気分じゃないのかも。
教会巡りには、ミサ中には中に入らない、などの注意事項があります。
行く際には必ず守って迷惑にならないように行くべきですね。
それでも島民がいなくなり閉鎖する教会があることも考えたら、教会存続のためには致し方ないのかもしれない。
この歴史を埋もれさせてはいけないと思いますし。
禁教が解かれたあと、奈留島の多くのキリシタンは隠れキリシタンのままの信仰を続けたそうですが、江上地区の4家族(切り開いた4家族)はカトリックに復帰しこの天主堂を建てたんだそう。
カトリックへの復帰を懇願していたのでしょうか・・
色々思いを馳せて考えてしまいます・・
ツアーの全旅程の記録はこちらから
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施設情報
住所 | 〒853-2201 長崎県五島市奈留町大串1131 |
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教会データ | 【建物】木造平屋161.76㎡ 【竣工】1918年 【設計・施工】鉄川与助 |
世界遺産 | 世界遺産構成資産内教会 |
文化財 | 国指定重要文化財 |
休日 | 月曜日定休(月曜日が祝日の場合は対応可。翌平日休み) |
アクセス | 奈留港から車で15分 |
必ず予約をし、マナーを守っていきましょう。
教会の見学予約はこちらからできます
http://kyoukaigun.jp/visit/detail.php?id=15