長崎の世界遺産、長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産は全部で12から構成されています。
そのうちの一つ、平戸の聖地と集落(中江ノ島)に行ってきました。
1つ目に行った平戸の聖地と集落(春日集落と安満岳)の記事はこちらから
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この漫画を読めばよくわかる!
中江ノ島ってなに
中江ノ島は平戸島北西岸の沖合2キロに位置する長さ400m、幅50mの無人島です。
この島では禁教時代初期に平戸藩によるキリシタンの処刑が行われた記録があり、現在の生月のかくれキリシタンにとって聖水を採取する“お水取り”の重要な聖地として「サンジュワン様」などと呼ばれています。
“お水取り”はかつては平戸の西海岸の信者も行っていた記録があり、禁教時代には生月・平戸における共通の聖地であったとされています。
ながさき旅ネットより
禁教時代、隠れて信仰を続ける隠れキリシタンたちが聖地と崇めた場所。
なぜかというと、ここで殉教があったからです。
ここで殉教された方が「ここからパライソ(天国)は遠くない」と言ったことから聖地として隠れキリシタン達に周知されていったようです。
ここから湧き出るお水はどれだけ日照りでも聖水は枯れない、オラショを上げると聖水が溢れる、隠れキリシタン以外の人が訪れても聖水は湧かない、聖水は腐らない、採取した聖水は目減りしない、などと伝わっています。
これが中江ノ島だ
中江ノ島は上陸不可の聖地。
いいですねぇ、下手に観光客を入れて汚されるよりよっぽどいいと思います。
なので陸から見ることしかできません。
民間のクルーズツアーもありますが、船上から見るだけです。
まとめ感想
上陸不可の聖地!
これだけで妄想が広がります。
禁教時代、神仏を信仰するふりをしつつこの島を崇め、こっそり上陸してお水をとったりしたそうです。
採取された聖水は「お授け」や葬儀以外に「家清め(葬儀後の帰宅時)」「家祓い(隠れキリシタン以外の人の訪問後)」「野立ち(農作業開始時に田に撒く)」「餅ならし(餅つき=正月の準備)」「新船の魂入れ(漁師のみ)」「仏壇の魂入れ(仏壇や神棚にロザリオなどを隠す際)」などに用いられたそう。
世界遺産としつつもこの聖地を守ろうと上陸不可にした現地のキリシタンたちの想いが伝わります。
素晴らしいです。
上陸出来たら湧き水見たいし汲みたいもんなぁ~
祠も見たい!
施設情報
住所 | 〒859-5144 長崎県平戸市下中野町 |
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※上陸不可です